右脳や直感を大事にする

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右脳直感型の性格なのです

「コンペで勝つにはどうしたらいいか」「お客様への価値訴求とは」などなど、毎日このような情報を発信していると、「高橋さんはロジカルな方ですね」と言われることが多く、「四六時中、理詰めで物事を考えているのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし私と距離の近い友人からは逆に、「本当に直感や衝動に従って生きているね」とよく言われます。


もちろん仕事ではロジカルシンキングを使いますが、実際私個人としての性格は極めて右脳直感型で、なにか大事なことを考える時でも、あまり理詰めで意思決定することもないですし、特に買い物などは直感に従ってする方です。

お客様には「論理的に課題解決の提案をしましょう」という話をしていても、私が普段個人として生活するときには、結構直感でものを買ってしまったりします。

 

先日家具の展示会に行った際も、安くない大きな買い物なので、いくつかの展示会を見比べてから買い物をしようとしました。

本当は一日かけて見る予定だったのですが、私は最初の展示会場に入ってすぐ5分で、最初に説明を受けたところで「これ買おうよ」と言ってしまい、妻にたしなめられるという場面がありました。

 

そのくらい、良いと思ったらすぐ飛びついてしまう性質もあるのです。

「右脳」や「直感」は人間としても仕事人としてもとても大事

しかし私は、この「右脳」や「直感」というものは、人間としても仕事人としてもとても大事なものだと思っています。

なぜなら、どんなにロジックがあったとしてもそれだけで仕事がスムーズに進むわけではないですし、やはり人の本能的な部分に素直であることや、何かあったときに体がビビッと反応すること、「勘が働く」ということは、とても大事だと思うからです。

 

ただ一方で、日々スケジュールがパンパンに詰まり、その忙しさにただただ対応する、という仕事生活を始めると、途端に「効率」や「生産性」という概念が頭の中に登場し、どうしてもロジカルシンキングを多用するようになっていきます。

そのため、私は忙しくなってくればなってくるほど、「右脳」や「直感」という部分に対して意図的に刺激を与えることにしています。

右脳や直感を刺激できる場を持つ

最近では毎週映画を見に行くのですが、心を揺さぶられるようなストーリーに触れることで「あぁ、よかったな…」と感動し、それが刺激になったりもします。

そして実はうちの家族は、妻の趣味もあって日本全国の動物園にとても詳しいのですが、動物というのは本能で生きていますから、動物と戯れて何も考えずぼーっと過ごしていると、なんとなく自分の「素の部分」が出てくるような気がします。 

動物園の中には、動物に触れられるところとそうでないところがありますが、私も北は北海道から南は九州まで、日本全国の動物園に詳しい方で、動物に直接触れて戯れられる動物園がどこにあるのか、ということも意外と知っています。

 

そういう、自分が右脳や直感を刺激できる場を持つというのは非常に大事だなと思っています。

決定的な大きなものを失う前に

特に忙しくなればなるほど、物事を生産的、効率的に進めようと思いがちですが、そこに対して右脳や直感で健全なストップがかかることが大事なのです。

 

世の中、どんどん情報や技術が進化して便利になっています。
しかし、人と人との暖かみの部分などをないがしろにしてしまうと、長期的な目線で見たときに、決定的な大きなものを失ってしまうこともあります。

そしてそれに気付くのはだいたい失った後です。

私一個人の考えとしては、そういう大事なところをちゃんと見失わない人でありたいと思っています。

 

物事を理詰めで考えるということが必要な場面は、もちろんたくさんあるでしょう。

ですが、失ってはいけない「決定的に大きなもの」を失わないために、右脳や直感の部分に対してしっかり刺激する場というのを、意識して持つのです。

 

この「意識して持つ」というのは、意識して右脳や直感を刺激することと、その感性のための時間を欠かさず取るようにするということです。
日頃たくさんスケジュールを詰め込んで忙しくしていればいるほど、どうしても「理詰め」の方に引力が働いてしまいます。

 

そのため、意識して右脳や直感を刺激することは、心身を健やかに保つ上でも非常に大事なことだと思っています。

コラム高橋浩一