「時代が変化する中で、自分自身のビジネスパーソンとしての鮮度を保ち続ける方法」後編

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「時代が変化する中で、自分自身のビジネスパーソンとしての鮮度を保ち続ける方法」の後編です。

前編はコチラ →時代が変化する中で、自分自身のビジネスパーソンとしての鮮度を保ち続ける方法【前編】

悩みの中でたどり着いたひとつのキーワード

前編では、私が30歳手前くらいの時期にいろいろと悩み、その中でたくさんの方と出会い、そこで気づいたことや発見したことをお話しました。 あの頃を今思い返してみると、ひとつのキーワードに集約されたなと思います。それは何かと言うと、いわゆる「コンフォートゾーン、安全地帯を抜ける」ということなんです。

私は20代の半ばに起業して、30歳のあたりは従業員が数十人の会社で取締役副社長をやっていたのですが、その頃に象徴的な出来事がありました。 オフィスが移転して、新しくなったコピー機で資料を印刷しなくてはならなかった時、全く使い方がわからず機械の前で数秒モゾモゾしていたところ、若手の子がスッと来て「高橋さんそんなことしないでください、私やりますから」と…。 とうとう私はコピー機の使い方すらわからないという状態でした。その時はあまりその事態に気づきませんでしたが、今思えばモヤッとした感覚があったんだなと思います。 それは、自分自身が心地いい状態にいることに対して、あまり疑問を抱かないで済む環境だった、ということです。

前編でお話をしたように第一線でやられている方々と接する中で気づいたこととして、 ・付き合う人 ・時間の使い方 ・お金の使い方 ・仕事の選び方 などが自分と違っていた、ということがあります。

たとえば「付き合う人」という点を考えると、当時は自分にとって心地いい人としか付き合ってなかったなと思います。その人たちといることで自分の気持ちは満たされ、逆に自分に対して何かを脅かす存在がいなかったわけです。 これはちょっとまずいなと思い、やはり自分自身も年齢の幅を広げていろんな人に会いに行かなければと思い立ちました。 そこで、50代、60代といった一線級の方の他に、もう少し若い人たちにも会いに行ってみました。

年齢と経験は紐付かない

今から数年前、シェアハウスというものが流行っていた時代に、私もそういうシェアハウスに出入りして寝泊まりしながら、20代前半、ハタチくらいの人たちと一緒に夜な夜な話をしに行っていました。社会人経験で言うと、確かに20歳の人に比べると十数年先に行ってやっていることはあるけれど、やはり見ている物の見方が全然違うな、と思いました。

そこで、今でも覚えている特に衝撃的な出来事があります。 ある時、そのシェアハウスのイベントで「時間と宇宙について語る会」という怪しげなイベントがありました。これには全く宗教みたいな色はなく、本当に科学的知識を持った大学生が集まってそれを語るといったものです。なぜか私もその場にいたのですが、はっきり言って10人くらいの大学生の会話に全くついていけませんでした。あまりにも話していることが高度すぎて、自分の持っている教養や知識が、恥ずかしながらこの人たちには及ばないなと感じたわけです。

年の差で言うと10以上離れているのですが、これは本当に衝撃的でした。自分が持っていないものを若い人達が持っているという事実に対して、すごく痛感する機会になったのですが、それをきっかけに「付き合う人たちの年齢を広げていこう、特に若い人達と会っていこう」と考えるようになり、その後にプログラミングを始めようと思った時には、大学生に家庭教師をやってもらいました。

その大学生は私よりもものすごく教え方がうまかったので「普段なにやってるの?」と聞くと、「私、会社やってるんで」「会社やってるんだ。ふーん」と。さらに話を聞いていくと、彼は営業組織を作って、実際に営業のPDCAを回していることがわかり、「20歳でこんなことやってるんだ」とすごく衝撃を受けたのです。やはり年齢というものは経験に紐づかない、という事実を痛感して、自分が普段接している世界がいかに狭いかということをものすごく染み入るように感じたという経験がありました。

あえてのチャレンジ

それをきっかけにして、なるべく自分にとって心地良くないことにチャレンジしてみよう、時間やお金も、なるべくやったことないこと、新しいことに使ってみよう、という風にしてみました。 また、仕事の選び方ひとつをとってみても、それまでは正直、自分が楽に勝てる、強みが活かせるようなことを割と仕事の中心に置いてやっていたんですが、あえて新しくチャレンジしてみることにしました。 そのために一時期、自分が楽にできること、もう少し具体的に言うと利益率が高い、簡単にできる仕事をあえて即座に断るということをやっていたことがありました。

「これは結構楽に儲かるな」と思うような仕事の依頼が来た時に、それを受けておけば確かに利益としては上がるのですが、ここは心の誘惑に負けないで即座に断ろう、と考えるようにしたのです。依頼がきて、これ楽だな、利益率が高いな、と思ったら一分以内に断るというルールを設け、実際にやってみたら一ヶ月で一千万円くらいに金額がいってしまっていました。 今思い返してみると、目の前のお金や利益を得るよりも、何か自分がチャレンジしたことがないような領域、いわば、自分がやったことがないこと、まだ自分が出来るかどうか不安なことにチャレンジしていくという体験を得る方がすごく大事じゃないかなと思います。

前編でお話をしたような第一線でやられているような方々は、自分の得意技一本でずっと一生やっているのではなくて、節目節目で今までの成功体験を捨てて何か新しいことにチャレンジし、自分自身を新しく保ち続けている、という共通点があったので、私自身も実践してみたのです。

・年齢、仕事、国籍などが自分と遠い人達となるべく付き合う ・自分の時間やお金をなるべくやったことがないことに投じる ・自分がうまくできる確信がない仕事にこそチャレンジしてみる

こういうことを繰り返していくうちにだんだん心持ちが新鮮な状態になっていく感覚があり、これは今後も続けていきたいと思いますし、いわゆる「コンフォートゾーン、安全地帯を抜け出す」ということが、この変化する時代の中で自分のビジネスパーソンとしての鮮度を保ち続けるという点でものすごく大事なことなんじゃないかなと思うわけです。

TORiX株式会社 代表取締役 高橋浩一

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