新刊書籍出版への想い by 高橋浩一 vol.2 「営業に対する恩返し」〜人見知りの少年から無敗営業へ〜
営業に対する恩返し
いつもありがとうございます。TORiXの高橋です。
10/10よりネット販売、10/12より店頭販売開始となる、新刊書籍「無敗営業」について、前回から6回連続で、どういう想いで書いたのかということを、自分の言葉で伝えていこうと思っています。今回は2回目です。
(先ほどAmazonにて予約開始となりました!10/3 12:00現在)
前回のブログはこちらから↓
新刊書籍出版のお知らせ :「人と組織はちょっとしたきっかけで変わる」〜営業を「構造」から科学する!無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」〜
本を書こうと思った理由について、いちばん大きな動機は、「営業」に対する恩返しです。
人見知りの少年時代
書籍の序章でも触れているのですが、もともと、自分は極度の人見知りの人間でした。
以下、序章の一部を引用します。
===(以下、引用)===
小学校一年生のときに見ていた風景は、今でもありありと思い出されます。
クラスメートから話しかけられると頭が真っ白、顔が真っ赤になってしまうので、
あだ名は「モモちゃん」でした。
隣りの席の女の子ともろくに会話ができず、よくからかわれていました。
消しゴムを忘れると、もう大変です。
貸してほしいと言って断られたらどうしよう......と、一日中思い悩み、
とうとう下校時間まで「消しゴムを貸して」の一言が言えず、
間違えて書いたノートのページの端っこを折って、家に帰ってから消していました。
このまま大人になったらどうなるのか。思春期を迎えた私には、
真っ暗な将来しか頭に浮かばず、なんとか自分を変えたいと思いました。
一番苦手なことで自分を追い込んででも、人見知りを克服しなければと考えて、
高校時代に私が選んだ「人生初めての仕事」は、完全成果給の飛び込み営業でした。
飛び込み営業は大変な仕事というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし、当時の私にとっては「いくらでも人と話す練習ができるなんて、
すごい仕事と巡り合った!」という感覚でした。
なにしろ、学校でクラスメートに話しかけて失態でも犯してしまったら、
明日から学校に行けないほどの大事件ですが、飛び込み営業なら、
失敗しても、どんどん隣りのビルに行けばいいのです。
最初は、何回も人と話す練習ができて、長年の悩みがやわらいでいく感じでしたが、
やり続けるうち、「受注を増やすためには、こういうエリアを回ったほうがいい」とか、
「提案のとき、こういう話をしてみよう」などと、工夫することが楽しくなりました。
===(引用ここまで)===
人生は、ちょっとしたきっかけで変わる
最初は、「人と話す練習がしたい」というきっかけから選んだアルバイトでしたが、
完全成果給だったので、しばらくはアルバイト代が0円の期間が続きました。
ここで、当時16歳の自分は、色々と試行錯誤しながら、
アルバイト代が時給3,000円〜4,000円ぐらいになったのですが、
このときの数々の「発見」が、後々の自分の人生を大きく変えるものとなりました。
いまの会社を経営している理由でもありますが、
「人生は、ちょっとしたきっかけで変わる」というのが自分の信念です。
特に、仕事というのは相手があってこそのものですし、
営業というのは、相手に動いてもらわないと成果が出ないわけで、
「営業で成果が出るようになる」ということからの学びは、
その後の「人生を生きる」という意味で、とてつもなく大きなものでした。
この「きっかけ」を、世の中の多くの方々と共有したい、
と思っていたところに、出版社からのお声がけをちょうど良いタイミングでいただいたのです。
この本をたくさんの方々に読んで頂くことが、
「”営業”から自分が受けた恩」を、世の中にお返ししていくことになると心から信じています。
営業は技術だから誰でも身につけれられる
ここまで、個人的なお話をお読みくださり、ありがとうございます。
こんな極端な人見知りだった私が「無敗営業」となり、上場企業を中心に、50業種以上、3万人以上の営業パーソンを支援するまでになったのは、いろいろな仕事を通して、営業の楽しさや、営業のプロとして成長する喜びに、心の底から気づいたからです。
それゆえ、「営業力は技術だから、誰でも身につけられる」という信念のもと、営業未経験から業界トップレベルに到るまでのステップを、ひたすら具体的に体系化し、少しでも多くの方々にお届けできれば、と思っています。
高校生の飛び込み営業アルバイト時代から、仮説と検証サイクルを高速回転させながら、「行動変容を促す構造的アプローチ」(お客様と営業の心理的ズレの構造)に着目し、営業力に関する気づきを書き留め続けたノートは、おそらく数百冊にのぼります。今考えると、私は突き動かされるように「営業を科学」してきたのだと思います。
(家にはこういったノートが大量に溢れています)
また、続きを書きます。
次回は、新刊書籍出版への想い:「営業やりたくない」問題
〜「営業職」と「営業力」の混同〜 です。