2017.09.07

コラム

20代・30代の過ごし方<後編>

「20代・30代の過ごし方」というテーマで、2回に分けて私自身のケースについてお話をしていきたいと思います。
今回はその後編です。
前編はこちら→20代・30代の過ごし方<前編>

私はまだ30代ですので、20代について前回に引き続きお話していきます。

 

圧倒的にエネルギーを注ぎ込んだ20代の副産物

20代の頃は、振り返ってみると「何かに圧倒的にエネルギーを注ぎ込む、集中」というのが人生の根幹だったなと思います。

そのことは、20代においては、一定のレベルに達するという意味では大きなものをもたらしてくれました。
ただ同時に副産物もあったな、と感じています。

というのも、何かに圧倒的にエネルギーを注いで成功体験を得ることで、「自分の努力の価値」を大きく感じていました。
要は、「自分自身が頑張ってなんとかすることが成功につながる」という価値観や考え方が、自然と自分の中に出来ていたのです。

これはたとえば、部下となるメンバーが増えてきた時に、私は典型的な「人に任せられない病」というのがあり、これがひどい重症であったことに表れています。

商談に行っても、「私がこれだけ商談での提案内容や話し方を真剣に考えて、命をかける思いで1つの提案をやっていたというのに、なぜその軽い話し方!」みたいなことを、新卒で入ったばかりの営業に対してもついついそう思ってしまい、自分が介入して途中から引き取って何とかしてしまうのです。
提案書も、「重みが足りない」といった謎の感覚で、自分の力で何とかしてしまっていました。

人数が少ないうちはそれでもある程度なんとかなるのですが、メンバーが何十人という規模になってくると、何ともならないという状態になりました。

 

「自分が頑張るとマイナスに働くことがある」という葛藤

今までの自分の人生というのは、「投入できる努力量」を増やすことがうまくいくための手段だと信じていたので、逆にマネージメントにおいては、「自分が頑張るとマイナスに働くことがある」という現実を正直なかなか受け入れることができませんでした。

やはりいくら任せようと思っても、最後は他人を信用できず、自分でなんとかするしかない。
これが根っこにあるうちは本当にうまくいきませんでした。

それは仕事だけでなくプライベートでも、人と一緒に生きていくという事について、すごく葛藤がありました。
自分でコントロールできない要因が出てくるということは、人生において大きなプラスとなることなのですが、自分以外の誰かがいるということに対して、30代前半は正直なかなか馴染めずにいたのです。

今は家族のサポートがあって、仕事も家族も非常に毎日楽しく幸せにやらせていただいていますが、人と一緒に何かを成し遂げていく、何かを追いかけていく、という事が「圧倒的な努力量を投入する」ということだけではなかなかうまくいかない。

これが、30代になって悩んだことです。

 

「転換」するためには自分が変わらなくてはいけない

何か妥協をするとか諦めるということではなく、プラスの方向で「自分以外の人の力を借りる、人と一緒にやっていく」ということに転換していくためには、自分が変わらなくてはいけない

これはつまり、自分が大事にしていた「努力量を投入することが大事なんだ」という考え方すらも、転換することです。

自分を変えていくというのは本当に難しいと今でもやはり思います。
しかし、何かショッキングな出来事、たとえばマネジメントでいうと派手に失敗した1年があり、それを思い返すと、その時のやり方がまずかったから、これを変えないといけないな、と感触として持っています。

この衝撃的な失敗体験があると、人間、考え方が変わったりするものです。

とはいえ、毎日のように衝撃的な失敗体験をするわけにもいかないですから、自分の考え方や行動に対して、新しい何かを取り入れてかえていくということを、やっていかなくてはいけません。

 

自分の考え方を変えるための方法

私はそういうチャレンジをする時に、「今は何かのキャンペーン期間なんだ」という考え方を使っています。
キャンペーンというと軽い響きがあるかもしれませんが、その軽さが良くもあるのです。

たとえば、今自分が大事にしているものを手放すという時。

仕事で言うと、「自分がなんとかすることで仕事が回る」という考え方から、「人に任せてうまくまわるようにしよう」という考え方へ、いきなり転換するのはなかなか難しいです。

なので、キャンペーン期間を定めるのです。
1週間限定で「自分では●●をしない」というようなことを決めるわけです。
この「1週間限定」というのがポイントで、始めと終わりが決まっているので、自分の考え方を変える時もリスクが限定的になります。

それによって自分の考え方や習慣をメンテナンスしたりチューンナップしていくということです。

人と一緒にやっていく中で、自分の中で変えないといけない部分を変えるという時に、「今週1週間だけ●●を試してみよう」と決めてみるのです。

 

手放していいのか?本当に大事なものなのか?

たとえば私は、スケジュールが詰まっていないと不安に感じる時期がありました。
これは半分強迫観念のようなもので、忙しい時期はスケジュールを朝から夜の12時まで埋めていないと気が済みませんでした。

お客様とのミーティングは朝6時半から(こんなミーティングに付き合って下さる方がいるだけでありがたいですが)、夜は最後のミーティングが23時半から始まる、というように一切休みがない毎日を過ごしていて、そのことに何の疑問も抱かずむしろそれが心地よい、という時期もありました。

ある時、それは決定的にまずいんじゃないか、と思いました。
忙しいだけでは出来ない事もあったりします。
とはいってもスケジュールを空けるのは怖い。

今まで抱いていた何かを手放すのは非常に怖いので、1週間限定で、予定を新しく入れないことにしてみました。
本当に大事なものは入れるけれど、それ以外は極力予定を入れない1週間にしよう、と。

このように1週間限定でやってみると、今まで大事にしていたものについて、「それって手放しても良いものなのか、それとも本当に大事なものなのか」を見定めるという意味でも非常に有意義な試みになります。
この「キャンペーン期間」という考え方を使うことによって、激しく衝撃的な失敗体験によって目覚めるというルート以外に、自分を変えていくことができます。

なりたい自分になっていくために、自分を変えていくための手段になるのが、「キャンペーン期間」というものです。
もともと私は飽きっぽい性格というのがコンプレックスだったのですが、逆にこの性格を利用して「1週間限定で●●を変えてみる、しかも極端な方向に」ということをやってみました。

 

30代、更なる進化を

これをやり始めてから、「自分を変えていかなくては」という時に、迷いや葛藤が少なく取り組めるようになったな、というのが大きなポイントだと思います。

私の30代はまだ続きますので、もっともっと大きなチャレンジをしていきたいのですが、それは自分1人の力だけでやっていくものではなく、人と一緒に成し遂げていくようにしたいと思っています。

そのためにも自分が変わるべきところはどんどん変わっていこうと思っていますし、私はこの方法論を使いながら、更に進化を続けていきたいなと考えています。

 

TORiX株式会社
代表取締役 高橋浩一

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